JR西日本不動産開発では、サステナビリティ経営の実現に向けて、7つの重要課題(マテリアリティ)と取り組み方針を定めています。
これらの取り組みを推進することで、持続可能な社会への貢献と当社の持続的成長の同時実現を図ることを目指します。
「JR西日本グループゼロカーボン2050」達成に向け、脱炭素の取り組みを推進します。また、省資源化や生物多様性の保全を通じて、地球環境保護に努めます。
また、この方針に沿って地球環境保護への取り組みを推進するにあたり、「環境指針」を制定しています。
この「環境指針」のもと、全社員が心を一つにして、さまざまな取り組みを積極的に推進することにより、持続的発展が可能な地域・社会の実現に貢献します。
私たちは、環境にやさしい街づくりを通じて、
持続的発展が可能な地域・社会の実現に貢献します。
当社が保有・運営する物件において、高効率な設備の導入や照明のLED化などを順次進めています。
また、物件の使用電力についても、再生可能エネルギー由来の電力(再エネ)の導入を推進しています。
【事例】
空調設備の更新(JR神戸駅NKビル)
照明のLED化(JR岡山駅第1NKビル)
再エネ導入施設(VIERRA森ノ宮)
持続可能な街づくりを進めていくために、地球環境に配慮した建物を企画し、CASBEE(建築環境総合性能評価システム)やBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)などといった各種環境認証の取得を目指しています。
また、年間の一次エネルギー消費量の収支を正味ゼロとすることを目指したZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の導入を推進するため、2019年に「ZEHデベロッパー」として登録を受け、ZEH-M(ゼッチマンション)普及に向けた取り組みをしています。
J.GRANサイト:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)推進
【事例】VIERRA蒔田「ZEB Ready認証」取得について
以下の取り組みにより、一般的な建物に比べ(基準一次エネルギー消費量の)50%の以上削減を達成。その結果、BELS最高ランク☆5およびZEB Ready認証を取得しました。
【事例】加古川平岡町NKビル「CASBEE Aランク・BELS☆5認証」取得について
外壁に断熱性能の高いサンドイッチパネルの採用やLED照明等の高効率な設備機器の導入により、環境負荷低減に配慮した施設としてCASBEE(建築環境総合性能評価システム)「Aランク」およびBELS(建築物省エネルギー性能表示制度)「BELS☆5」の評価を得ています。
生物多様性に配慮した土地利用への取り組みを評価・認証する「いきもの共生事業所認証(通称:ABINC認証)」。当社では新築分譲マンション事業において取得しています。
J.GRANサイト:生物多様性への配慮を評価する「第9回ABINC認証」を取得
お客様、従業員をはじめ、さまざまなステークホルダーに安全・安心を提供し、皆さまから信頼される会社となるよう努めます。
企業理念に掲げる「安全と高い品質の追求」を念頭に、独自の安全マネジメントシステムのもと、「鉄道の安全」「建築設備の安全」「工事の安全」「食の安全」に関する取り組みを推進し、安全性向上に取り組んでいます。
万が一の災害発生時には、ビル入居者様への被害を最小限におさえるため、非常用発電機や防災備蓄倉庫の設置などさまざまなBCPを推進しています。
【事例】新大阪第3NKビル
非常用発電機
防災備蓄倉庫
【事例】JR金沢駅西第四NKビル
トイレ洗浄水に井水を利用。非常用発電機と併用することで、災害時(断水、停電)にもトイレ利用が可能。
地震や台風などの自然災害時においても、お住まいの方々が安全・安心に対処できるように、徹底した品質管理のもと防災力にすぐれた建物を提供しています。
また、共に助け合える地域コミュニティ形成や防災意識の醸成にも取り組んでいます。
J.GRANサイト:J.GRANの防災力とは
【事例】VIERRA蒔田
災害時に利用できるかまどベンチやマンホールトイレを1階「まちかど広場」に整備するとともに、地域の皆さまが利用できる防災倉庫を建物内に設置しています。
また、横浜市南区と「災害時における施設等の提供協力に関する協定」を締結し、帰宅困難者が発生した場合には一時滞在施設としての役割を果たします。
【事例】VIERRA海田市
海田町と「浸水時緊急避難施設(津波・浸水避難ビル)としての使用に関する協定書」を締結し、津波や大雨等に伴う浸水害が発生又は発生するおそれがある場合には、本施設の2階共用部及び屋上駐車場を避難場所として開放します。
人口動態の変化を見据えたコンテンツを提供し、誰もが「訪れたい、住みたいと思えるまちづくり」を推進します。
高齢化の進展に伴い、安心して暮らせるサービスや、心身ともに健康でありたいというニーズは今後も増加するものと考えられます。
当社では、クリニックモール・フィットネスジムや、高齢者向け施設の誘致を進め、高齢化の進展を支える取り組みを行っています。
【事例】
病院(JR摩耶駅NKビル)
パーキンソン病患者専門住宅型有料老人ホーム(吹田岸部中NKビル)
介護付き有料老人ホーム(京都嵐山NKビル)
サービス付き高齢者向け住宅(調布東つつじが丘NKビル)
都市部を中心に待機児童問題が深刻化するなか、行政施策と協調し、関係企業と連携のもと、保育施設の展開を図っています。
【事例】
認可保育所(山陽新幹線新大阪~新神戸駅間高架隣接地)
分譲マンション「J.GRAN」では、住まいの総合窓口「GRANサポートデスク」を設置。住まいの駆けつけサービスや生活サポートサービスなど、子育て世代や高齢の居住者の皆さまが快適にお住まいいただける、多彩なサポートサービスを提供しています。
J.GRANサイト:アフターサポート
住まう方々や街を訪れる方々が集まり、自然とコミュニケーションが生まれる、そうした居心地の良い空間を提供します。また、人びとの交流を促す取り組みを推進し、地域・社会のコミュニティ形成に貢献します。
空間にきっかけや仕掛け、機能を加え、コミュニティ形成を促進する“場”づくりを「Make PLACE」と名づけ、当社独自の取り組みとして推進しています。
「Make PLACE」の取り組みを通じて、コミュニティ形成を促進させ、少子高齢化や防災・防犯など、お客様や地域・社会が抱える様々な困りごとの解決を目指しています。
遊休地や管理物件、情報資産等の既存ストックを有効活用することで、これからの時代に対応した新しい価値を生み出し、地域・社会の課題解決に貢献します。
古くなった保有・運営物件を解体するのではなく、リニューアルによって共用部の充実や設備更新によって省エネ化を進めるなど、物件の価値を高める「バリューアップ」の取り組みを推進しています。
【事例】
JR西日本より管理を受託している高架下や土地について、地域に役立つ有効活用や賑わいの創出、美化により、それらの価値を高める取り組みを推進しています。
【事例】
多様性を認め合うとともに、個人の能力や価値が最大限発揮できる環境を整え、全ての従業員のエンゲージメント向上に努めます。
完全週休2日制・フレックスタイム制など、ワークライフバランスを保つ制度や、人間ドック受診補助制度・インフルエンザ予防接種補助など、社員の健康を支える福利厚生制度を整えています。
また男女共に育児休職取得を推進し、新たに不妊治療を目的としたライフサポート休職を導入するなど、出産・子育てを支援する制度の充実も進めています。
各種研修制度や資格取得支援制度の整備など、人財育成の取り組みも推進しています。
研修制度については、階層別に多くの研修を用意し、それぞれのステージに合った研修の場を提供しています。
資格取得支援制度については、不動産鑑定士の養成制度や、不動産・建築・土木系の資格を中心とした対象資格に合格した場合に一時金を支給する制度を設けたり、希望者に宅地建物取引士の模擬試験を複数回実施したりするなど、多くの支援体制を整えています。
※拡大して見る
公正かつ透明性のあるガバナンスの推進により事業活動を支えます。
「リスクマネジメント委員会」を設置し、当社の経営に重大な影響を与える可能性のあるリスクの洗い出しを行うとともに、そのリスクを抑え込むPDCAを実施することで、リスクマネジメントを推進しています。
全社員を対象に、教育用冊子「コンプライアンスの手引き」の内容への理解を深めるための研修を実施し、社員のコンプライアンス意識向上に努めています。
「情報セキュリティ基本方針」を定め、その方針に基づいて情報セキュリティを構築・運営し、リスクアセスメントを実施したうえで、必要な保護と適切な安全対策を講じています。
また、方針に沿った取り組み状況を正確に把握し、情報資産に係るセキュリティ対策に関する事項を効率的に推進するため、「情報セキュリティ委員会」を設置しています。
昨今、ビジネスにおける人権、環境問題への関心が世界的に高まっており、自社グループのみならず、取引先を含めたサプライチェーン全体での取り組みが求められています。
JR西日本グループでは、将来にわたる持続的な発展に向けて、取引先の皆様と相互の信頼関係を醸成し、強固なパートナーシップを構築して、ともにサステナビリティの取り組みを推進することが重要と認識しております。
こうした考え方のもと、このたび「JR西日本グループサプライチェーン方針」を制定いたしました。
本方針は、JR西日本ホームページに掲載し、広く公開しています。