先輩インタビュー 高架下に
キャンプ場!
子供たちの笑顔が
勲章になった
まちづくり事業本部
事業開発部 主任
久谷 勇樹
2018年 新卒入社

「地域のためにその土地を
どう活かすか」
を考える仕事

Q.どんな仕事内容ですか?

まちづくり事業における、土地の仕入れと商品企画を担当しています。不動産仲介会社やゼネコン、設計会社などから土地の情報を入手し、そこにどのような建物を建てるか。事業性の算出や地域貢献の可能性などを検討し、具体的な開発案を社内会議にかけるところまでが私の担当です。

ただ、土地の情報というのは、簡単に入手できるものではないんです。ビジネスとはいえ「この人にはいち早く教えてあげたい」と思ってもらえることも大切。まずは、協力会社さんたちとの人間関係を構築して、個人的にも信頼してもらえる関係性をつくるところから始まります。

Q.土地の仕入れの基準とは?

前提としては、設定したクライテリア内であること。そこから詳細にマーケティングすることで事業が成立するかどうかを検討します。
たとえば、テナント様の視点になり、商売をしていくうえで適切な立地かどうか等の調査・分析。建物をつくっても、そこで実際に商売をするのはテナント様ですから、魅力がなければ出店していただけない。そうなると事業としても成り立たないですからね。

Q.立地条件はとても大事ですから、責任が重いですね。

私たちの仕事は土地がないと始まらないので、難しいけれどやりがいは十分に感じています。
こちらの部署に異動して4ヵ月。土地の情報は結構いただけるようになってきましたが、包括的に見極めるのはまだまだ難しい。先輩方から意見をいただきながら、知見を増やしている真っ最中です。

多くの人たちと関わる「まちづくり」。
デベロッパーの醍醐味

Q.この仕事で一番のおもしろみは?

いろいろな人たちと出会えるのが一番おもしろいですね。
土地の仲介業者さんとは、仕事だけでなくパーソナルな話もたくさんするので、仕事への想いや考え方などいろいろな話が聞けたりする。年齢も若い方から高齢者の方々まで様々です。

以前の業務でいうと、商品企画から竣工まで一気通貫で業務を行っていたので、実際のテナント様と関わることも多かった。物販、飲食、クリニック、物流など幅広い業界の方々と話すと、仕事だけでなく個人的にも視野が広がります。

Q.人と話すのはもともと得意なほうですか?

いえいえ、まったく(笑)。むしろ人前で話すのは苦手でした。でも、デベロッパーという職業柄、人と話したり調整することが多いので慣れてきました。
開発推進業務では、定例会議のファシリテーターを任されたり、ゼネコンや設計会社の方から「ここはどうします?」と相談されるのが常でしたから。

Q.ゼネコンや設計会社さんからの相談とは?

小さなことから大きなことまで常に相談をうけます。たとえば、商業施設の設計で「メイン共用部が2階なので、今の設計図どおりだと動線がよくないので、どうしますか?」と。解決策として、目立つサインをつけるか、別の手法はないか過去の事例を調べてもらったり、検討・協議することは日々山ほどあります。

今の部署に移ってからは、現場とのやり取りは少なくなりましたが、テナント様が求めていることや現場の動き方を知っているから、用地の見極めや事業計画を考えられるのだと思います。

地元神戸をもっと魅力ある
街にしたい

Q.「ここに入社しよう」と決めたポイントは?

大学時代からずっと「まちづくり」に興味があったんです。まちづくり関連のゼミに所属したり、行政が運営するまちづくり団体に所属し、地域活性化につながる活動に参加したり。神戸市出身なので、大好きなこの街をもっと魅力的にできたらと思ってきました。

神戸のために尽力できる仕事にしぼって探していたときに、当社を知った。元町駅から神戸駅の高架下がシャッター商店街化していくなかで、その開発に取り組んでいる会社と知ってものすごく興味がわきました。

Q.デベロッパーは数多くあるけれど?

当社は多様なアセットを扱っているので、好奇心旺盛な私には合っていると思ったんです。特定の事業に偏る会社よりも、様々な開発に携われる環境を選びました。
JR西日本グループという安定した基盤があるので、スケール感やチャレンジの幅が大きいことも含めて、自分のやりたいことができそうだと思いました。

Q.どんな社風ですか?

人が温かい会社です。上司や先輩もよく声をかけてくださるし、飲みにもよく連れていってもらいます。
私はみんなでワイワイ飲むのが大好きですが、先輩に自分から誘うのはちょっと気が引ける(笑)。それを察してくださってか、よく誘ってもらっています。

高架下でキャンプ!
非日常体験を楽しんでほしい

Q.いちばん印象深いプロジェクトは?

神戸駅近くの高架下に、初心者でも気軽にキャンプ体験ができる施設をつくったんです。コロナ禍の真っ只中で、人の動きが止まっている、開発予算もあまりかけられないという時期でした。
高架下ってどうしても暗い・怖い・汚いというイメージがあり、地域からも要望があがっていた。加えて、子どもの遊び場がないという声もありました。限られた条件のなかで何ができるかなと考えるうちに、アウトドア空間でみんなが安心して楽しめるキャンプ場をつくろうと。

これからキャンプを始めたい人に、テントなどの道具が揃っていて気軽に体験できる場所。コロナ禍で3密回避など屋内での制限があるなか、高架下空間でのキャンプという非日常体験をしてもらって、大人も子どもも笑顔になれる施設をというコンセプトで動き出しました。

Q.まさにアイデア勝負ですね

コンセプトは決まったがキャンプに関して素人なので、プロであるキャンプメーカー様とのタイアップが必要だと考えました。そこで老若男女問わず幅広い世代に指示されているLOGOS(ロゴス)様とタッグを組むことに。LOGOS(ロゴス)様は「アウトドアを誰もが楽しめるように応援したい」という想いを掲げておられたので、すぐに意気投合しました。
ただ、肝心のテナントがなかなか決まらなかった。コロナの時期ということもあり、多数お声がけしたが見つからない。最終的には、隣接施設に入居されている神戸麦酒様に快諾いただけたので事業化することができました。

Q.オープンして反応は?

初日からめちゃめちゃ大盛況になりました。子どもたちはキャッキャと芝生を走り回っているし、大人たちもバーベキューをしながらビールを飲んだり。その光景を見ていると、いろいろ大変だった日々が報われたなぁーと(笑)。

芝生は、子どもたちが裸足で走り回れるように肌触りのよい材質にこだわりました。地面も、アスファルトのままだと無機質で冷たい印象になるので、自分たちでペンキを塗ったり(笑)。限られた予算内でやりきった達成感とともに、目の前のうれしそうな顔を見られたことが何よりのご褒美でした。

Q.まさに地域共生ですね?

神戸の街に貢献したいという思いに近づけたという意味でも、忘れられないプロジェクトになりました。
「地域の人たちも利用しやすい場所」という意図もあるので、結婚式の二次会や気軽に遊べる場所として利用されているのもうれしいです。
この考え方は、当社が推進する「Make PLACE(コミュニティ形成を促進する場づくり)」の実現にもつながっている。

Q.Make PLACEとは?

コミュニティ形成を促進する「場づくり」を図る、当社独自の取り組みです。地域社会が抱える少子高齢化や防災、防犯など様々な課題解決へ、コミュニティ形成を通じてアプローチしていこうというもの。地域共生をめざす企業として、各人が工夫しながら取り組んでいます。

たとえば、駅構内に学生たちが自由に過ごせるフリースペースをつくったり、地域交流と生活サポートを目的とした商業施設をつくったり。新たな空間を提供することで、互いに助け合ったりつながりが深まっていく様子を見られるのはうれしい。こんなふうに心のつながりを大切にする開発こそ、私たちの会社らしいなと思っています。

「成長したな」と思うことは? 根拠をもって、自分の意見を伝えられるようになった

以前は、会議などで自分の意見を言うのが苦手でしたが、今はある程度はっきり言えるようになってきました。
事前に根拠となる調査分析を行っておくことで自信をもって発言できるし、相手も納得してくれることが分かったから。
自分の意見に共感してもらって、話が進んでいくと嬉しくなります。

わたしのオフタイム

お笑いが大好きで、劇場へ観に行きます。生の舞台は臨場感があって何倍もおもしろい!
最近はキャンプも始めました。高架下キャンプ場に関わった流れで、自分がハマりました(笑)。実際にやってみると、道具の選び方や設営の工夫など奥が深いんです。
週末になると、友達や家族とキャンプやドライブ、旅行に出かけることが多いです。

一日のスケジュール

8:00

起床

9:30

出社

メール確認

10:00

社内会議

物件進捗報告など

12:00

昼食

社内外の方々や友達と行くこともある

13:30

外出

不動産関係者との打ち合せ

16:30

事務仕事

新規物件の収支算出・会議資料の作成など

19:00

退社

19:30

飲み会

社内外や友達との楽しい時間

24:00

就寝

※ 所属部署は、インタビュー当時の部署を掲載しております。