海外事業 プロジェクトストーリー
「米国フロリダ州オーランド賃貸レジデンス」

広がりゆく街で、新たな海外ビジネスに全力投球中!

メンバー紹介

内田 大生

海外事業部
2021年 新卒入社

先輩インタビュー

妹尾 晃良

海外事業部 課長

海外事業部が発足。8人の挑戦者が集まった

Q.事業部としてスタートしたのは昨年6月ですね?

内田

まだ設立ホヤホヤです。海外展開は2017年から始まっていて、イギリスやアメリカには既に現地法人もあるのですが、事業部ができたのは昨年のこと。ほとんどのメンバーは社内公募で集まってきた人たちです。
皆さんバックグラウンドも年齢も様々。国内の駅ビル、ホテルの開発経験者やもと経営企画部の人、高架下事業出身の人、私は住宅事業出身とみんな個性豊かです。

妹尾

物件仕入れから開発、運営管理までバリューチェーンのすべてを担っていくのでね。各人の経験値をベースにこれからが本格的なスタートです。
全員が自ら手を上げて集まってきたメンバーなので、やる気に満ちあふれている感じ。数ヵ月たって今はちょっとは冷静になってきたかな(笑)。

Q.社内公募制度とはどのような?

妹尾

年に一度、人財のほしい部署から公募があり、自分の経験や能力をアピールしつつ、行きたい部署へ希望が出せる仕組みです。
私の場合、面接では手応えが全然なかったので無理だろうなぁと諦めかけていたのですが選んでいただいた。その分、いま必死で勉強しています(笑)。

内田

私は以前の部署で、アメリカ・ダラスの賃貸レジデンス開発を担当させてもらって、めちゃくちゃおもしろかったのでより本格的に関わりたいと希望を出しました。
もともと学生時代から海外に興味があったのと、海外事業部では商業、住宅、オフィスなど当社が展開する様々な事業に携われるのも魅力的だなと思いまして。

妹尾

もちろん、みんなが希望通りになるわけではないですが、当社の方針として「やりたい人にやってもらおう」という考え方があります。英語力や経験値などに関わらずチャレンジさせてもらえるというのは懐の深さだなと思いますね。

フロリダ州オーランドで、
現地デベロッパーと初の協業案件

Q.テキサス州ダラスに続く、2件目の賃貸レジデンス開発ですね。

内田

プロジェクトの検討は昨年9月からスタートしたのですが、日本の大手建設会社のグループ企業である米国現地デベロッパーからお声掛けいただいた共同出資のプロジェクト。実際に現地を訪れてみると、立地条件がとても良かったのでとんとん拍子で話が進みました。

オーランドもダラスも、サンベルトエリアと呼ばれる人口・経済の成長が著しい地域なので、住宅ニーズが非常に高い。金利上昇で家を買える人が少なくなるなか、若いカップルやDINKSを中心に集合賃貸住宅の需要はさらに高まっているようです。

妹尾

日本人にはなかなか理解しづらいですが、皆さん引っ越すということに抵抗がないんですよ。
また、ロサンゼルスなど都会にいくほど物価も高いので、土地が広く物価も比較的安いテキサス州へ移り住むという人が増えている。このエリアでは、まだまだ住宅需要が増えていくと言われています。

Q.現地デベロッパーと、単独で初の協業案件。その難しさは?

内田

契約に関する流れについては、ダラス案件でかなり苦労した分、今回はわりとスムーズに進めることができました。いつまでにどんな書類が必要なのか、収支の立て付けや日本の商習慣との違いなど、ある程度は経験済みだったので。

ただ前回は、窓口である日本のデベロッパーに出資するかたちだったのと異なり、今回は現地法人とダイレクトの取り引き。交渉力に長けたアメリカ人を相手に、拙い英語で臨むというのはなかなか苦戦しています(笑)。

妹尾

そうそう、彼らはアピールが上手いんですよ。誘導されて何でも「はいはい」と進めてしまうと、ときには自分たちに不利になることもある。当社のメンバーは海外留学とか海外赴任の経験がほとんどない人たちですから一苦労でした。とにかく英語力を身に着けようとみんな必死でがんばっています。

それでも、契約関連では内田くんがダラス案件のときに苦労して紐解いてくれたので、今回は助かりました。私も国内投資はやっていたので理解できるのですが、アメリカのそれとは全く異なります。たとえば、事業収支もアメリカは非常に緻密で複雑。相当な時間をかけないと理解できないほど。彼がいてくれたからなんとか乗り切れました。

内田

逆に、日本のほうが細かい内容もありますしね。日本とアメリカではビジネススキームがかなり異なるんです。本当に一つひとつ勉強させてもらってます。

妹尾

三歩進んで二歩下がるって感じです(笑)。でも、それぞれの良いところが見えてくると、日本でのビジネスにフィードバックできるのもいいところです。
私は建築の技術系なので、アメリカの建築技術についてはとくに気になります。詳細な納まりとかね。気候風土の違いもありますが、日本で取り入れられることは吸収していきたいし、逆に日本の良いところは採用できたらと思っています。

日本とアメリカ、文化の違いを知ることで見えてくるもの

Q.湖に面したリゾートホテルのような物件ですね。

内田

立地の良さは、この物件の大きな特長です。オーランド国際空港から車で15分、近くには幹線道路があり、商業施設も揃っている一方で、敷地のすぐ横には湖があるので眺望が抜群です。私たちが行ったときはまだ草むらだったのですが、「こんなにデカい敷地なのか」とスケール感に圧倒されました。
周辺に医療施設やキャンパスオフィスが集まっているので、そこで働く人たちがメインターゲットになります。

妹尾

もう一つの売りは、別棟でアメニティ棟があること。プールやピックルボール※のコート、湖を眺めながらランニングできるジム、リモートワークスペース、瞑想スペースなどかなり充実しています。

アメリカでは、どの物件もこういったアメニティが必須なのです。頻繁に移り住む人たちに選んでもらおうとすると、そういった付加価値が必要になってくる。
※アメリカで流行っている、コンパクトなスペースで楽しめるテニスのようなスポーツ。プラスチックのボールなので、子どもから高齢者まで気軽に楽しめることで人気になっている。

Q.そのエッセンスは、日本の住宅開発にも採用できそうですか?

内田

日本の住宅で、どこまで充実させられるかは大きな課題ですね。とくに分譲マンションになると、専有面積を少しでも広げることが第一なのと、管理面をどうするかという問題もある。これからの勉強かなと思います。
でも、人が集う場所づくりという点では、大いに参考にしたい。当社が掲げるMake PLACE(つながりの場をつくる仕組み)の取り組みにおいて、お手本になりそうな部分はたくさんありますから。

妹尾

コミュニケーションをとることに重きを置く文化があるからでしょうね。共用スペースをつくることで、自然に人が集まってくるし、コミュニティも生まれる。
ソフト面でも、みんなで映画を観ましょうとか、スポーツイベントやりましょうとか、管理会社が主体となって住人同士のコミュニケーションを促しているので、大いに参考になりそうです。

手探りの毎日だが、やればやるほどおもしろくなる

Q.海外事業部に移って1年弱。今思っていることは?

妹尾

つねに手探り感満載です(笑)。でも、だからこそおもしろい。何かあったらみんなで集まって相談して、悩みつつも進んでいるので、やればやるほどおもしろくなります。

内田

はい、純粋に楽しいです。しんどい時もありますが、それも含めて楽しい。
ダラス案件がクロージングするタイミングで現地に行ったのですが、とてつもなく広い敷地と、街がどんどん拡充している様子を見て度肝を抜かれたというか。こんなすごい場所で開発に携わっているんだと実感しました。

妹尾

日本では江戸時代などにつくられた街道をベースに街が発展してきましたが、アメリカの場合は都市計画から始まっている。たとえば、工業地帯を拡充するにあたって、まず都市計画を立て道路を走らせ、その周囲に住宅地や学校を作るとか、非常に効率のよい進め方ができる。そこは日本と大きく違うところですね。

Q.自分のなかで変化はありましたか?

内田

以前よりは広い視点で物事を見られるようになったかなと思います。現地の人と話していても、自分の想像を超えるような価値観だったり考え方だったり。ビジネスのスピードも早いので、ものすごく刺激を受けています。

妹尾

私も今までとまったく異なる経験をさせてもらっていることに感謝しています。
JR西日本という冠がついていますが、当社だけで見るといい意味での中小企業っぽさも持ち合わせている。人の動きも柔軟ですし、社長とも「ちょっと今いいですか?」とすぐに話せたりする。とくに今回の海外事業部では、ベンチャースピリットをかきたててもらっています。

また、どの業界にも共通ですが、今後日本のマーケットだけに期待するのは難しいだけに、各社とも海外展開を進めています。だから、これから何十年も働いていく若い人たちは、海外でビジネスをやれる力を身につけておくべきだと思います。そのための道筋を、自分たちが拓いていけたらいいなと思っています。

プロジェクトを進めながら
思うこと

内田 大生の写真

現地に行ってみると、アメリカ人は心の余裕があるなぁと感じます。電車に乗るときも日本みたいにセカセカしないし、車のクラクションを鳴らす人もほとんどいない。仕事の進め方だけでなく、様々な文化の違いを楽しみながら人間としても成長していけたらなと思います。出張のときに、大きなステーキを食べにいくのも楽しみのひとつです。

先輩インタビュー

※ 所属部署は、インタビュー当時の部署を掲載しております。