先輩インタビュー 「ずっと住みたく
なる」ために、
街づくりと
生活者の視点から
住宅事業本部
事業推進部
和田 麻由
2021年 新卒入社

「街づくり」を通して、
地域の課題に取り組みたい

Q.学生時代はどんなことを?

父の仕事の兼ね合いで幼い頃から建築を身近に感じていたこともあり、大学では都市計画や都市環境などの街づくりについて専門的に学びました。

そこで活発に行っていたのが、実際に街に出て行う課題解決型プロジェクト。地域商店街の方や企業の方、行政の方々と協力し合い、実際の問題を通じて街づくりを学ぶことができたのは、とても刺激的で貴重な経験になりました。
そんな濃い経験を重ねるうちに、将来は街づくりで社会に貢献できたら、という思いを持つようになりました。

Q.就職先はどうやって絞り込んでいったのですか?

はじめは「地域づくりに関われる」という意味で、公務員になることを考え、説明会や職場体験などにも参加していました。しかしこの仕事を詳しく知るうちに、デベロッパーのほうがより自分のやりたいことができるのではと思い、出会ったのが当社でした。「駅」というポテンシャルの高い場所で街づくりに関わることができるメリットや、私にとってなじみのある関西を中心に働けるところに惹かれました。ここなら学んだことを活かしながら、自分のやりたかったことができそうだと思いました。

Q.入社を決めたポイントは?

「駅中心」という点なら様々な鉄道会社がありますが、JR沿線は都心から離れた郊外まで幅広くつながっている。「ひとつの場所でずっと」というより「いろいろな場所に行ってみたい」と思っていた私としては、様々な地域性を持った場所に関われる点が魅力でした。

時代とともに変化する
「暮らし方」に寄り添う住まいを

Q.どんな仕事内容ですか?

分譲マンションの企画開発、スケジュール管理や予算の管理などを行っています。社内外とコミュニケーションを取りながら、プロジェクト全体を推進していく役割です。
関わる人が多いため、調整ごとも多くて大変ではありますが、時代の変化とともに住まいの重要性や多様性が増してきている中、この仕事に携われているのはありがたいことだなと思っています。

Q.「住まいの重要性が増している」とは?

たとえばコロナ禍以前は、仕事から帰って寝るだけの場所だった人も多いかもしれませんが、現在は自宅で過ごす時間が増えたり、リモートワークをする人も増えていると思います。以前よりも、快適性へのニーズや、仕事場と家族と過ごすスペースを切り分けたいなど、住まいに求められることは幅広くなっています。

その他にも、共働きしながら子育てしやすいように、おしゃれなキッチンもいいが使い勝手も良いものにしたいなど。暮らしの中の様々なニーズをキャッチして、住まいづくりに反映していけたらと思っています。

Q.今の部署にはどんな経緯で?

入社当時は大学で街づくりを学んでいたこともあり、「街づくり」という言葉からイメージしやすい商業施設の開発に興味を持っていましたが、各部署の研修を受けているうちに、人の暮らしによりフォーカスした「住宅づくり」が魅力的に思えてきたのです。
数多くの人が利用する商業施設も魅力的でしたが、住宅は一人ひとりの顔がさらに想像しやすいかなと思い、研修終了後にこちらの部署を希望したところ、タイミングも良く希望が叶ったというかたちです。

「子育てしやすい街づくり」の視点で、
マンションを開発する

Q.いちばん印象深いプロジェクトは?

現在進行中の、西明石の分譲マンションプロジェクト。自分がプロジェクトの最初から関わらせてもらった初めての案件です。

これは当社を含めデベロッパー4社によるJV事業になり、新幹線の停車駅でもあるJR西明石駅を中心とした新たな街づくりにも関係するプロジェクトです。
私の担当はマンション開発ですが、同時進行で、駅ビル開発や新たな改札口の建設が進行中。また、明石市様では、地域交流センターなども整備予定であり、かなり大きな計画です。

Q.学生時代からやりたかった、街づくりとリンクしましたね。

そうですね、「街のことを考えながら住まいをつくる」というのはとても魅力的でした。今回は地域と連携した取り組みとして、明石市様と連携しながら進めていくこともあります。

たとえば、条例上でマンション敷地内に公園を設ける必要がありますが、そこに隣接する形で地域交流センターも建設予定です。そこにも広場を設けるとお聞きして、合わせて広い広場にすることを提案させていただきました。

Q.デザイン性を統一することで、どのようなメリットが?

デザインの一体感が生まれ、一つの広場として機能することで、地域の方とマンション居住者とのコミュニティ形成の場所になればと思っています。地域交流センターとも連携してイベント開催などできれば、さらにつながりが深まっていくと思います。

当社は、コミュニティ形成についてマンション内はもちろん、地域との関わりにも力を入れているので、今後の新たなモデルケースになっていくと思います。

Q.いちばん苦労した点は?

このプロジェクトは建物スケールも事業スケールも大きいので、様々な調整が必要でした。大規模マンションならではの商品企画、まちづくり全体の計画などたくさんのことを検討・整理したうえで、様々な関係者の方と連携してプロジェクトを進めていく大変さを実感しました。

それでも、周囲の先輩方にフォローしていただきながら、なんとか取り組むことができました。私はもともと気を遣いすぎるところがあり、なかなか質問できない性格ですが、それでも思い切って相談すれば、皆さんちゃんと向き合ってくださる。こんな私でも聞きやすく、このような環境で働けることに感謝しています。

「ここにずっと住みたいな」
と思ってもらえる住まいに

Q.仕事で一番おもしろいと思うことは?

暮らしのなかで必要とされていることを感じ取り、形にしていく部分が楽しいです。
移り変わっていくニーズやトレンドを意識しながら、細部にわたって実現していく。それによって毎日の暮らしが快適になり、誰かの役に立てていればやりがいになっていくと思います。

Q.リサーチはどうやって?

物件の内覧会などの機会があれば、できるだけ足を運ぶようにしています。「もし、自分がここに住むなら」という視点で、どのようなところが魅力的か、逆に気になるところがあるか考えながら見ています。

また、プライベートで友人宅に遊びに行ったときでも、ついつい「こんな使い方もあるんだな」とか「ここはもっとこうしたほうがいいのでは」と気になってしまう(笑)。普段の生活のなかでこそ、見えてくるものもたくさんあると思っています。

Q.住まいづくりが心底楽しいのですね。

マンションの商品企画を担当している中、販売して終わりではなくて、住んでからもここを選んで良かった、住むほどいいものだと思っていただけるような住まいづくりを目指しています。
そのためには、日頃から貪欲に勉強していくことが大切だと思っています。

「成長したな」と思うことは? 生活のささやかな部分に目をむけ、感度が高くなった

毎日を過ごす住宅について深く考えるようになったことで、普段の暮らしのなかでも、人が何を求めているのか、常に考えるようになりました。そのような日々の蓄積があると、商品企画の場面でも少しずつではありますが自分の意見を表現できるようになってきたと思います。

また、若手に意見を問われる場面も多いので、何に対しても自分の意見を持てるようにと思っています。少しでも心に引っかかることがあれば、流すのではなく掘り下げてみることを心がけるようにしています。

わたしのオフタイム

休日の朝にはヨガに行き、デスクワークで硬くなった体をほぐして頭の中の整理をしています。
また、街の空気を感じながら歩くのが好きで、よく散歩しています。長期の休みがあるときは少し遠出して旅行にも行きますが、そこでもたくさん歩き回ってしまいます(笑)。

また、宅建や建築にも興味があるので、いずれは設計系の資格にもチャレンジできればと思い、少しずつ勉強しています。

一日のスケジュール

6:45

起床

9:00

出社

10:00

設計会社と打ち合わせ

些細なことでも気になる点は必ず確認しておく

12:00

ランチタイム

移動も兼ねて、外でランチをすることも

13:30

現場での打ち合わせ

16:30

会議用の書類作成

分かりやすく主旨が伝わるように入念にチェック

19:30

退社

21:00

帰宅

24:00

就寝

※ 所属部署は、インタビュー当時の部署を掲載しております。