先輩インタビュー 「一点もの」の
価値を見い出し、
収益につなげる
まちづくり事業本部
事業開発部
粟屋 晋太郎
2017年 新卒入社

幅広い視点で、
収益不動産や開発用地を見極めるしごと

Q.どんな仕事内容ですか?

自社で保有する収益不動産の取得を担当するチームに所属しています。
マーケットに出ている不動産情報を収集し、当社の成長に資する物件を購入・投資するというもの。単に良い物件を安く買えばいいというわけではなくて、立地のポテンシャルや法的に問題がないかなど、いろんな観点から判断して、当社として取得する価値があるかを見極めていきます。

また、昨年からは土地の仕入れからスタートする開発プロジェクトにも関わるようになりました。
こちらは建物の用途(商業、オフィスなど)やボリュームゾーニング、開発スケジュールなどを企画して土地を仕入れる仕事です。社内には建築や法務、ファシリティなどの専門家がいるので、その方々と相談しながら、社内判断のもとで最終的な取得可否を詰めていく仕事です。

Q.収益不動産とは、どのような基準で選ぶのですか?

日々入ってくる売り物件の情報を精査して、エリアマーケットの分析を行ったり、検討物件では膨大な開示資料を読み解いたり。それだけでなく、現地に足を運んで物件と周辺を見て回ったりしながら検討していきます。
触れる情報がとても多い仕事ですが、「不動産は全て一点もの」と言われるとおり、物件ごとにいろんな顔を持っていておもしろいんです。

Q.エクイティ出資の担当もしている?

はい、外部のファンドなどが不動産開発を行う際に、私たちが投資家として資金を提供するケースもありまして、その際のリスク評価や妥当性検討などを担当しています。
投資家目線でプロジェクトを評価するという意味では、自社の開発や取得とはまた異なる視点が求められるので、毎日が勉強の連続です。

現地へ行ってみないと分からない。
そこがたまらなくおもしろい

Q.この仕事で一番のおもしろみは?

やっぱり、不動産って見に行かないと分からないことが多くて、そこが一番おもしろい。Googleマップやストリートビューでは見えないものが、現地に行くとたくさん見えてきます。外観デザインや見た目の印象は大事ですが、それだけでもない。

たとえば、ビルの構造はしっかりしているか、建物の管理状態はどうか、前面道路の場合、視認性は大丈夫か。周辺エリアの雰囲気や人の往来、朝と夜で雰囲気がどう変わるかなど、そういう細かいことが価値につながってくる。物件の書類だけでは絶対にわからない、生きた情報に触れるのはおもしろいです。

Q.物件の評価はチームで行うのですか?

基本的には担当者ベースで業務を進めますが、チームの経験豊富な先輩方の意見も聞きながら検討を重ねていきます。
見る人によって、視点や評価のポイントにも幅があるのも興味深いです。建築系の先輩は、ぱっと見ただけで「この床や天井の素材はなかなかいいね」とか、柱の建て方から構造を理解できたりする。私にはまだまだ分からないです(笑)。

でも、新たな物件を担当するたびに、チームでのディスカッションがあり、様々な先輩から異なる視点をもらえるのはとてもありがたいですし、勉強することが山ほどあるなと思っています。

Q.まさに、不動産は一点ものですね。

そうなんです。似たような立地や規模でも、条件が違えばまったく別物になる。そこに毎回ゼロベースで向き合うことになるので、飽きることがないですね。

建てて終わりではなく、地域と並走しながら街をつくる会社

Q.「ここに入社しよう」と決めたポイントは?

駅を中心に街づくりをすることで、相乗効果で沿線を盛り上げていく、というビジョンが非常に腑に落ちたからです。
世の中に不動産事業をおこなっている会社は多くありますが、当社は「建てたら終わり、ではなく地域と並走しながら街づくりをしていく」。ひいてはそれが、鉄道沿線の活性化にもつながるというビジネスモデルが、自分の中ではとても納得感があったんです。

鉄道事業というのは、そこに人の暮らしが存在しないと成り立たないですから、その街を好きになってもらわないといけない。そのためには、建物を建てて管理運営もきっちり行って、安全性やコミュニティ形成にも配慮してと、長期的な視点で動かなければいけない。
そういった「駅を中心にまちづくりをしていく」というビジョンに、合理性と社会的意義を感じました。

Q.学生時代から不動産に興味があった?

大学では経済学部に所属していて、ゼミは金融系。だから、就職先も金融機関やインフラ系を中心に見ていたんです。でも、もう少し視野を広げたときに「鉄道会社のデベロッパー」という存在を知ったんです。
会社説明会や先輩社員に会って、住宅や商業、オフィス、高架下といった幅広い分野を、JR西日本エリアという大きな領域で展開していることを聞いて、とても魅力的だなと思いました。

Q.会社の雰囲気はどう感じましたか?

先輩社員の方と、カフェで一対一で話す機会があったのですが、とても人柄の良い方だったのです。どんな質問にもざっくばらんに答えてくださるし、他の会社の方々よりもイキイキして見えた(笑)。その印象も強くて、ここに入社を決めました。

空き室リスクの高い物件に、
あえてチャレンジした

Q.いちばん印象深いプロジェクトは?

「日本橋ノーススクエア」の取得です。この物件は、オフィスビルとして購入したんですが、10フロアのうち6フロアが退去予定という、かなり空室リスクの高い物件だった。
それまでは、ほぼ満室の状態で購入することが多かったのですが、こういうリスクのある物件はオフィスでは初めてだったんです。

けれども、今後は間違いなくビルの老朽化や再利用という課題が増えてくるなかで、当社としてもこういったチャレンジもしていかないといけないよね、となった。

Q.バリューアップ投資ということですね。

そうですね、購入してからバリューアップを行い、オフィスとして全体の価値をあげていくという考え方です。
ただ、リスクが高いだけに慎重に精査しないといけない。現地周辺を何度も歩き回ったり、図面や各種資料とにらめっこしながら、周辺エリアのニーズ分析や建物ハードの検証など、かなり力が入りました。プロジェクトメンバーを中心にみんなで何度も足を運んで、それ以外にも東京出張に行かれる方には立ち寄ってもらったり。
諸先輩方やグループ会社さんの力を借りながら前へ進めて、なんとかスケジュール通りに決済・引渡しまでこぎつけることができました。

Q.会社としても個人的にも、いいチャレンジになりましたね。

プロジェクトは今も進行中ですが、これから同様の案件を進めていくうえでもベンチマークになると思っています。

収益不動産や開発用地を見極めるという仕事は、各方面での知識が必要はもちろん、経験値を積み重ねることも大切。数多くの物件に関わらせてもらえる環境はありがたいですし、自分の力として蓄えていきたいと思っています。

「成長したな」と思うことは? 人の力を借りるという柔軟性を
身につけた

一番感じるのは、周囲に相談しながら進める力がついたことです。学生時代はどちらかというと一人で抱えがちで、人に相談するのが得意ではありませんでした。今は社内にいろいろな分野のプロの先輩方がいらっしゃって、諸先輩方もやさしくフォローしてくださるので、もちろん自分なりの考えがあってこそだとは思いますが、みんなの力も借りながら仕事ができていると思います。
最近は、後輩に対しても、自分が受けたのと同じように「まずは聞いてみたらいいよ」と伝えるようにしています。

あと、資格勉強にも力を入れていて、宅建、不動産証券化マスター、ファイナンシャルプランナーの資格を取得しました。今後はマンション管理士や賃貸不動産経営管理士などのような資格にも挑戦して、知識の引き出しをもっと増やしていきたいと思っています。

わたしのオフタイム

オフの日はロードバイクに乗ることが多いです。もともとスピードスケートをやっていて、そのトレーニングとして始めたんですが、今は趣味として琵琶湖の湖岸をゆったり走ったりしています。
あとは、大学時代の友人たちとグランピングに行ったり、ロッジを借りて一泊してみんなで焼き肉したりしてリフレッシュしています。最近は子どもがいる友人も多くなってきたので、子どもたちと遊んだりするのも楽しい時間です。
有給も取りやすいので、旅行に行ったり、リフレッシュする時間もきちんと確保できています。

一日のスケジュール

7:30

起床

9:30

出社

メールチェック

10:00

案件の詳細確認

マーケットの情報収集など

12:00

昼食

13:00

仲介業者と打ち合わせ

時間がある時はそのまま現地確認へ

16:30

資料確認

案件の開示資料や収支の精査

19:00

帰宅

21:00

ネットでドラマなどを
見ながらゆっくり

24:00

就寝

※ 所属部署は、インタビュー当時の部署を掲載しております。