暮らしの「当たり前」を作り出す用地管理の仕事。重ねた努力は決して「当たり前」じゃない。

キャリア採用

近畿用地事務所 主任古市 義人

暮らしの「当たり前」を作り出す用地管理の仕事。重ねた努力は決して「当たり前」じゃない。:【キャリア採用】近畿用地事務所 主任 古市 義人

大切なことはいつも、目には見えない。 大切なことはいつも、目には見えない。

現在の仕事内容について、前職との違いも含めて教えてください。目先の損得よりも先にある、大切なことを見誤らないこと。

JR用地の貸付業務で特徴的なことは、「収益を上げること」が最優先ではないことです。鉄道のすぐ近くの土地や高架下を扱う用地管理業務では、収益よりも、お貸しすることで発生するリスクがないかどうかを検証することが大事。将来的に使う予定がないか、線路の保守など安全面で影響がないかなど、注意深くチェックする必要があるんです。
公共性の高い土地だけに使い方を誤ることはできない。目先の損得だけを追いかけてしまうと、最終的に失敗してしまうこともあります。

マンション管理に携わっていた前職では、「いかに収益を上げるか」という発想で仕事をしていたので、貸出しをお断りするのは軽いカルチャーショックでした。慣れるまでは頭の切り替えがうまく行かないこともありましたね。
もちろん、鉄道とは関係のない場所にある不動産については、収益の向上や管理コストの削減を追求することも求められます。今は2つの頭を切り替えて、場合によって使い分けている感じです。

転職を考えたきっかけは?背筋がザワつくほどのやりがいに巡り会えた、幸運なサプライズ。

もともと私は司法書士を目指して、マンションの管理会社で働きながら資格勉強をしていました。転職は、「せっかく勉強して身に付けた知識を、もっと活かせる仕事に就きたい」と考えたのがきっかけです。
「司法書士の知識を活かせる仕事」という条件で探して、たまたま当社の用地管理部門で募集があったのですが、正直いうと、最初から用地管理を目指してきたわけではなかったんです。数年前まで、自分が社会のインフラを支える仕事に就くなんて想像もしていなかった。でも今は、これほどおもしろみと魅力のある仕事はないんじゃないかと思っています。

管理の仕事とは「あたりまえをつくる」仕事だと思っています。前に来たら自動ドアが開き、スイッチを入れれば灯りがともり、電車があたりまえに走る。そのあたりまえが崩れたら、いつもの暮らしが致命的なダメージを受けてしまいます。万が一を考えると背筋がザワザワっとするほど、その責任は重いものがあるのでもちろんプレッシャーもありますが、その分やりがいも大きい。この仕事に巡り会えたことは、自分にとって幸運なサプライズだと思っています。

前職とは大きく異なる仕事内容ですが、戸惑いは?ほったらかしではなく、あれこれと面倒を見てくれた先輩に感謝。

たしかに不動産についての知識はある程度、試験勉強や前職の経験で身に付けていたものの、用地管理の経験はなかったので不安はありました。でも入社当初に指導を担当していただいた先輩がとても熱心に指導してくださって、スムーズに仕事を覚えることができました。
中途採用だからほったらかし、ということではなく、きちんと指導していただけたことが非常にありがたかったですね。

仕事を覚えるうちに自分がメインで仕事を進める機会も少しずつ増えてきて、あるとき「くん」づけだった私の呼び方が、「さん」づけに変わったんです。それまでは細かいことも教えていただいていたのが、その頃から「古市さんに任せるよ」というスタンスに変わった。一人前として認めてもらえたのかなと思って、秘かにうれしかったのを覚えています。

手がけた用地管理の仕事のなかで、一番印象に残っているのは?地道なコミュニケーションのなかに、問題解決のカギが眠っている。

ちょうど去年、契約更新手続き等で100件を超える多くの契約者の方々とお会いし、契約の内容や、鉄道を安全に運行するための高架下のメンテナンス等について、お話をさせていただきました。
実際足を運んで分かったことは、事務仕事をしているだけでは見えないことがいかに多いかということです。書類上では難解極まりない問題が、顔を合わせてコミュニケーションをとることで意外にあっさり解決してしまったことも少なくありません。現地に足を運んで意思疎通を図ることの大切さを身にしみて感じました。

もちろん、年齢も生活環境もさまざまな方々と一人ひとりお話しするのは非常に骨が折れます。でも、たとえば怒っていらっしゃる方なら、怒りの感情のなかに必ず「困った」という思いが隠れているものなので、その「困った」を見つけ出して一緒に解決させてもらう姿勢で臨むと、いつのまにか信頼され、頼りにされている。そうした会話の技術は、前職で培った経験が活かせているところかもしれません。
今後はもっと現場へ足を運ぶ回数を増やして、きめ細かな管理業務に役立てていけたらと考えています。

平凡な1日は、非凡な365日が支えている。 平凡な1日は、非凡な365日が支えている。

これからチャレンジしていきたいことは?幅広いフィールドが目の前で、挑戦を待っている。

親会社であるJR西日本への出向制度があるのですが、行かれた先輩方からは、「この仕事をするからにはぜひ出向も経験しないと」という声もよくお聞きします。今はボールを投げる立場ですが、ボールを受ける立場も経験すれば、仕事の守備範囲がぐっと広がるはずなので、将来的にはそれを利用して、自分の仕事の幅を広げてみたいと思っています。

また、今は用地管理を担当していますが、社内を見渡せば都市開発や住宅事業、ビル事業など、さまざまな事業があります。もともと法律の勉強をしていたので、法務に関する業務もやってみたいですし、高架下事業や海外で仕事をすることにも興味があります。
ひととおり経験を積んでまた違う仕事を経験してみたいと思ったとき、幅広いフィールドが用意されており、大きな可能性が広がっているのも当社の魅力だと思います。

転職してみて、プライベートの変化はありましたか?「余裕のある顔してるね」とよく言われるように。

前職では帰宅すると疲れ果ててぐったりしていたり、仕事のことが頭から離れずに考え込んだりした時がありました。今はしっかり土日も休めて、精神的にも肉体的にもラクになったというのは実感しています。よほど顔色が良いのか、家内には「なんだか余裕のある顔してるね」とよく言われるほどです。ラクになった分はほとんど全部、子どもと遊ぶ時間に消えていますが(笑)。

もちろん仕事上で大変なことはありますが、やりがいのある仕事を、ある程度自分の裁量でさせてもらえて、人間関係も良好で・・・現状の私は、仕事の悩みはないといってもいいくらいですね。職場にも楽しそうに仕事している人が多いんです。
もし、当社の入社試験を受けようか迷っている人がいたら、ぜひためらわず一度門を叩いてほしいと思います。友人に相談されたら即答で入社を勧めます。それくらい、ほんとうに快適な職場環境だと思います。

※ 所属部署は、インタビュー当時の部署を掲載しております。

近畿用地事務所 主任

古市 義人

2014年 入社

仕事ではスイッチを入れているのであまりバレていませんが、実は人見知りで緊張しやすいほうです。
以前は趣味でテニスをしていましたが、最近は時間があれば子どもと一緒に過ごすようにしています。休みの日にキャンプに行くなど、自然のなかで家族と遊ぶことが活力の源です。

一日のスケジュール

AM 6:00

AM 6:00

起床

AM 8:50

AM 8:50

出社・デスクワーク

午後が外出なので、午前のうちに書類仕事を片付ける。

PM 0:00

PM 0:00

ランチ

休憩室で弁当が定番。余裕のあるときは食後の読書や散歩で気分転換。

PM 1:00

PM 1:00

現地調査

現地がどういう状況になっているのかを調査。実際に出向いて初めて分かることも多い。

PM 2:30

PM 2:30

行政と協議

用地の現状と使用について行政と協議。さまざまな可能性を視野に入れながら、慎重に。

PM 4:00

PM 4:00

テーブルミーティング

現在抱えている案件を共有する場。困りごともここで相談すればたいてい解決する。

PM 6:00

PM 6:00

退社

PM 7:30

PM 7:30

帰宅

夕食をとりながら子供たちとコミュニケーション。

PM 11:30

PM 11:30

就寝